冬(1月〜3月)の仕事〜産卵の準備:卵床作り


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卵床として使う”モ”

大和郡山の金魚屋業界ではこれを「モ」と呼んでいます。杉苔の一種と思われる下草ですが、詳細は分かりません。雪の降る前に山から採ってくるか、採ってきたものを買います。何度か一緒に山へ取りに行きましたが、何処にでもあるというものではなく、量をまとめるのが一苦労です。ビニール系の合成品もあるようですが卵の着きがいまいちらしい。(鯉などには使う)また、昔は柳の根を使っていたらしいが、いつからかこれになったそうです。これに金魚の卵を生ませます。

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”モ”の出来上がり

「モ」は水草の「藻」からきていることは間違いないでしょう。恐らく水草の代わりとなるものを総称してそう呼んだと思われます。2、3本をまとめて根本で輪ゴムで括った後、それを紐でつなげてワンセット出来上がりです。

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これでシーズンに使う量の半分

もう一山こんなのが出来上がります。出来上がった「モ」はワンシーズンに何回か使い回しはできますが、それでもシーズン限り。産卵の時期は短いので、規模の大きい養魚家はもっと用意していると思われます。

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