【大峯奥駈け4泊5日単独完全踏破】 2007年11月23日-27日

 
最終日 山在峠付近にて

下山した後も暫くは4時に目が覚めた。5日間の昂ぶりはまだ鎮まりはしない。
山中いろいろと考えることもあろうかと思ったが、
この行程では生きて下山するだけで精一杯。

五感を研ぎ澄まし、忘れかけていた生への執着・野生が呼び覚まされた。
厳冬の単独行に比べれば激烈さはその比ではないだろうが、
久々に命に手が届くのが実感できた旅だった。


山上ヶ岳から釈迦ヶ岳までは雪が付いていた。
雪山装備なしでは前進は無理かと思われたが、
奇跡と思える気温の巡り合わせで奥駈けは遂げられた。

初日の冷え込みが続けば凍り付いて岩場の通過は不可能。
逆に暖かくなりすぎれば泥で滑って相当の悪路になっていたかもしれない。

 初日 大峯山寺山門


少ないながらもあった沢水が平治ノ宿では涸れていた。
それでも、水槽に水があった。
装備の不備も幸運で乗り切れた。

熊野の神さまが呼んでくれたのか。
成功は紙一重だったと思う。



● 一日目(六田〜小笹の宿) 天気:晴れ

始発の近鉄で吉野に向かう。当然だが2週間前に下見に来たときよりも白むのが遅い。
それでも定時に到着する頃には明るくなってきた。
下車は3名。柳の渡しを過ぎ、美吉野橋を渡る。

下見ではこのまま吉野神宮に向かったが、
朽ちかけた仕事道と車道歩きで特に面白みもなかったため、
今回はそのまま川沿いを詰めて脳天大神から蔵王堂へ上がる道を選ぶ。

美吉野橋
脳天大神

脳天大神は小さいながら立派な神社。
首から上の健康・平癒を願う神様だ。
朝の読経中。寺で一服した後、脇の石段より蔵王堂に向かう。

結構きつい石段を登りきる頃には汗が出ていた。
法螺貝の音が聞こえる。

蔵王堂への石段蔵王堂

          
ここから山上ヶ岳までは5月に下見をしたコース。
金峯神社でザックを担いだ若者に抜かれれる。
途中で追いついて聞いたら弥山までとの事、同じコースだ。
神戸からで、本宮〜川湯まで行きたかったそうだが休みが取れなかったと。
本宮まで行くと言ったら羨ましがられた。

試み茶屋を過ぎた辺りから白いものを見かけるようになる。
昨晩辺りにちょっと降ったのだろうか。
と、このときはそれくらいにしか思ってなかった。
まさか稜線に積雪があろうとは考えもしなかった。

四寸岩山より

標高が上がるにつれて樹氷が風で落ちて雪が降ったようになる。
四寸岩山で休んでいたら、樹上の雪が落ちて背中に入って冷たい。

五番関で、GPSのバッテリーが切れかけていたので交換しようとしたら、
スペアが見つからない。
どうやらウエストバックに入れる分を分けたときに忘れたようだ。

地図上の道を行くのでGPSは無くてもなんとかなるが、
ヘッドライトが切れるのは致命傷となる。
ライトはLEDタイプだが電池は新品ではない。今は良くても残り時間が読めない。
早朝夜間の行動はしない予定だし、ローソクもあるのでなんとかなると判断して進む。

洞辻小屋は当然営業はしていない。
この辺りですでに積雪5cmはあろうか。
樹氷が美しい。

ここでまた神戸の兄ちゃんと合流。元気なら小笹で会おうと先に出る。
山上ヶ岳までにハイカー二人組みとすれ違うが、あれっ、一人は女性のよう。
宿坊が閉じる冬季は非公認でこっそり女性も入っているよう。

洞辻茶屋


山上ヶ岳は積雪10cm程度か。日が低いのでもう夕方の雰囲気。
16時過ぎに小笹の宿に到着。
この時間では天気図は付けられない。
結局以降も同様で、ラジオの気象予報に頼ることになる。

先着一名。ほかにテントが二張り。
それぞれ単独らしい。30分ほど遅れて、神戸の兄ちゃんも到着。

ここの水場は涸れないとの事であったが、沢の一本は凍っていた。
もう一本は流れていたが氷が目立つ。
予想以上の冷え込みだ。すでにこの時点で氷点下。外は完全に雪山の様相。

これ以上降れば撤退も考えざる得ないか、と己の浅慮を大いに省みる。
ただ、当面は天気の安定が予報され、連休でトレースもあるはずと、
とにかく行ける所まで行こうと判断をする。
水が確実にあるのはここだけなので、水5.5リッターを確保。

夕食はジフィーズの五目飯2人前。
寒さ対策にダウンの上下を用意したが、足先の冷えが耐えられない。
加えて当夜は同宿者のいびきとでほとんど寝られず。
途中で靴下を重ねても駄目。
ザックに足を突っ込んでおけばよかったかなと悔やむ。

朝起きたらハイドロシステムのチューブの水が完全に凍っていた。
小屋の中まで氷点下だった模様。(><)




●二日目(小笹の宿〜楊枝ノ宿小屋) 快晴

たまらず4時過ぎに起きる。
朝食はジフィーズの雑煮2人前。夜明けを待って出発する。
雪に備えて上下レインウェアーとロングスパッツ装備で出発。
テントのひとつはすでに無い。
風無くワンピッチでレインウェアーを脱ぐ。
雪は締まっている。トレースもあり。

大普賢岳で登山者に会う。小笹のテントの先行者だ。
なんとピッケルを持っている。足場不安でここで引き返すと。

夜明け前大普賢岳

不安になるが、天気が良いので行ける所まで行くことにする。
いきなりの下りが氷結でちょっとためらうも、この程度なら溶けるだろうと判断。
すれ違う登山者に聞けば七曜岳の鎖場に氷雪は付いてはいないと。
ありがたい。

難なく危険個所を過ぎ、行者還り手前の水場も僅かに流れあり。
ここで水を補給。行者還宿小屋で昼食。
背中が濡れてるなと思ったら、
水筒のキャップが緩くて水が1リッター近く漏れていた。
厳冬期で凍っていれば命に関わる問題だ。
シュラフも濡れた。

まもなくおばちゃんの団体襲来。早々に引き揚げる。
昨晩の寝不足のせいかペースが上がらない。

行者還りの水場八経ヶ岳  


弥山の小屋が営業してたらそこまでにしようか・・・と、かなり弱気になってきた。
この辺りでは登山者多し。連休の中日だからこんなものか。

到着した弥山の小屋は営業しているが、夏のように店開きはしていない。
宿泊者限定で中に入れているよう。
団体で一杯のようなので、改めて問い合わす気にもなれない。
快晴で放射冷却も予想できるため、冷えないうちに八経を越えておかねばと、気を入れ直す。

雪は更に深く、ステップを切りながら進む。
軽登山靴の限界を超えた使い方だが防水が効いてゴアテックスのありがたみを感じる。
時間が遅いため頂上も一人。

楊枝ノ宿の水場 楊枝ノ宿小屋 
                    

16時前に楊枝ノ宿小屋到着。水場の水はちょろちょろだが流れている。
小屋はロフトありの立派なもの。泊まりは8人。
3名は荷物をデポして近辺の山に出掛けているよう。

帰ってきて聞けば、この雪付では早朝は凍って釈迦ヶ岳は無理ではと。
手前で雪解けを待って通過するスケジュールも検討する。
小屋の立派さもあるが、昨日よりはるかに快適。

夕景 満月

夕食はジフィーズの赤飯2人前。
夜中に起きて夜空を見る。思ったより暖かい。今日は満月。


●三日目(楊枝ノ宿小屋〜平治の小屋) 晴れ

どうやら氷点下までならなかったようだ。
これなら岩に氷が張り付いていることは無い。ありがたい。

朝食はジフィーズの白粥にフリーズドライのスープを入れて卵粥と中華粥にする。
どうもカロリー不足のようで行動中にすぐおなかが鳴る。
低温のため硬くて食べにくいパワーバーを非常食に回して、
カロリーメイトを行動食としてウエストバックに入れる。
前日同様明け方に出発。

夜明けの釈迦ヶ岳
孔雀岳

釈迦ガ岳を越えたところから徐々に雪は無くなりやがて消える。
ただし、山腹の巻き道が岩交じりと泥付きでペースが上がらない。
釈迦ヶ岳頂上で一人、太古の辻までで一人登山者に会うも、
以降は玉置神社まで山仕事の人も含めて誰にも会わなくなる。

釈迦ヶ岳頂上 


太古の辻以南はピークの上り下りが増え、精神的にきつくなる。
登りきったピークの後でがっくりこないよう25000図で冷静に位置を見極める。
ペースが上がらない。ほぼコースタイムとおり。

子守岳からの下りで十津川に降りる西の尾根道(カリヤス尾)に入り込む。
下り行程に間違いは無いがこの尾根ではなさそうだが、ペンキはあると、、
疑問をもちながらも5分程下って方角を確かめれば明らかにミス。
上り返してちょっと下れば、滝川辻。

深仙の宿 これより南奥駈け

時間のロスは少なかったが、判断が甘くなっているのは体が弱っている証拠と、
この時点で行仙行きを半ばあきらめる。
但し玉置神社には明日の16時30分までにはたどり着きたいので、
明朝の未明発も決意。水も残りが少ない。
持経の宿小屋に着いた時点で水が確実にありそうな平治の宿に留まることに決める。

15時前に平治の宿に到着。
小屋に少しは水が残っていたが、衛生面と泊まるもののエチケットとして水場に向かう。
小屋常備の背負子にポリタンを結え、急だが整備された道を下る。
水場に近づくが沢音がしない・・・。あーどうしよう。

近づいたがやはり流れは無い。だが、よく見ると拵えられた水槽に水があった。
まだ新しいと見えてきれいだ。いや、これでもありがたい。助かった。
小屋の10リッターのポリタンと自分の2リッターのポリタンに木の葉交じりの水を入れる。
上りが結構きつい。また行くのは躊躇われる。

日暮れが美しい。
ただ一人佇み、山に向かって吼えてみる。

夕暮れ平治ノ宿(翌朝)
      
小屋で非常用の電池をいただいた。
ヘッドライトの持ちが分からないので非常に心強い。
街の灯が見える。小屋には一人だが、囲炉裏もあり人の匂いに安心する。

明日の行程を細かく書き出してシュラフに入るが、なかなか寝付けない。
今までの2食分食べる夕食ががきつかったので、
今晩のリゾットは1人前にしたら腹が減っているようである。
起きてストーブに火をつけココアを飲んで眠りに入った。
風が強く木立のすれる音が大きい。


●四日目(平治の小屋〜玉置神社) 曇り

朝食は雑煮2人前に更に餅を2つ加えた。
すんなり腹に収まる。腹持ちを期待。
昨日の遅れを取り戻すべく5時前に出立する。

外はまだ夜。期待した月明かりは薄雲に隠れて無い。
ヘッドランプの明かりが頼りだ。風は強いが冷たくない。
電池はまだ持っているが徐々に暗くなってきたような気もする。
尾根筋のわかり易い道。

紀州の熊は冬眠しないとの噂もありちょっと気にかかる。
この後、ストックを鳴らしたり、声を時々出したりして存在を示す。
6時を過ぎて西の空が明らみ間もなく夜明けを迎える。

夜明け曲がり木  
                         
怒田の宿跡でFOMAが通じる。
早朝だが入山以来の電話を家に入れて無事を報告。
立派な行仙の宿小屋を越えて、笠捨山に向かう。

上りが結構きつい。
本当にきついのか、ここまでの疲れの影響かはわからない。
ストックをナンバの動きで進めていく。
逆に葛川辻までは強烈な下り。登るとなるとかなり厳しい。
おそらく行中一番ではなかろうか。

笠捨山地蔵岳

いよいよ地蔵岳への登りに入る。
1/25000図で予想はしていたものの険しい岩場・鎖場に神経を使う。
足元が切れ落ちている個所多数。荷物が振られたら危険極まりない。
こりゃ点線ルートにするよな。
狭い頂上で昼食にして、気合を入れて下りに入る。

こんなところで滑落したら探すほうも大変だ・・・。
ちょっと躓いただけでもそこに生命の危機がある。
街中で交通事故に遭う比ではない。

生き延びるために五感が研ぎ澄まされていく。
ルートを探す、ステップを確認する。一気にアドレナリンが巡る。

ストックを括ることを抜けてから思い出す。

葛川辻までの下り 地蔵岳への鎖場      
         

林道に出ていよいよ玉置神社が射程に入った。なんとか予定時間内に着けそうだ。
奥駈け道は林道に出たり入ったりしながらゆったりと傾斜を上っていく。

アンテナ塔で作業していた人と挨拶を交わす。2日ぶりだ。
程なく玉置山頂到着。そこから下って15時過ぎに玉置神社到着。
泊まりは私一人。大広間のコタツのある畳の部屋だ。
本殿では太鼓をたたいて祝詞があげられていた。
その後も修験者と思われる「えぃ、えぃ」との気合の声も聞こえた。
本物だ。  
俗化しつつある熊野本宮とは明らかに違う。

紅葉玉置神社の枕カバー

こんな山の上に誰が情熱を持って社を建てたのだろうか。
やはりこの地で無ければならない何かがあるのだろう。
足の底、頭の先から気を受けようとする。

夕食後、お風呂に入れてもらった。
かなり臭かったとおもう。
洋式の暖房便座。


●五日目(玉置神社〜熊野川〜湯ノ峰温泉) 曇り

ここでも早く目覚めた。
4時過ぎに用意してある朝食を取り、茶碗を洗って置いておく。
待ちきれず、ヘッドランプで出発。
社務所にお礼を言い、本殿でもう一度お祈りをして出発。
6時を過ぎたところで玉置辻。遠く太鼓の音が聞こえる。

ここから奥駈けの入り道を間違え林道を下ってしまう。
このロスで結局早出した分が帳消し。もう急なアップダウンはない。

玉置辻の分岐五大尊岳

暫くしてハイドロの水が切れた。まったくノーチェック。油断していた。
残りは弁当用に用意してもらった350ccのお茶しかない。
七越峰まで行けば水があるがそれまではない。
ここまで来て断念するわけにはいかないので、水を節制しながらペースも加減する。

吹越宿跡にて昼食、用意してもらった弁当を開く。
めはり寿司が2個と海苔のおにぎり3個。結構な量であるが難なく食す。
山中の粗食で体が絞られているのだろう。お茶も湿らす程度の量で問題ない。

山在峠付近
お弁当

横は舗装道だが人や車の気配は全く無い。
七越峰までもうワンピッチ。もう水が無くても大丈夫だろう。
残り200ccほどのお茶を残して先を急ぐ。

七越峰では紅葉を見にきた車と出会う。久しぶりだ。
そこからまた暫く山道。また車道に出たが熊野川に出るルートがよくわからない。
無理やりでも突っ切れそうな気もするがここまで来てリスクを負うのも嫌なので、
素直にアスファルトの車道を歩く。
途中でまた奥駈け道の案内で山道へ導かれていたが、
もう山はいいかと、そのまま下ると予定よりずいぶん南に出てしまった。

熊野川を背に七越峰


せっかくだから渡渉して大斎原に向かおうと、渡渉点を探しながら熊野川の河原を歩く。
尾根から降りてきた奥駈け道も確認。これのほうが早かったかな。

しばらくうろちょろするが、適当な場所が見つからず大斎原を見つめて満願を報告。
備先橋を渡り大日越えでもう一汗かき湯の峰に出た。

備先橋奥駈けの道標

ブログが感じよかった民宿わだまに宿泊。泊まりは私一人。
時間があるので念願のつぼ湯に入る。順番待ち一組。程なく入る。

全身に湯に浸らせると本当に気持ちが良い。薬効がありそうだ。
温泉番付なるものがあって、東西の大関は草津と有馬で固定。
ここは日本最古の温泉としてランクできない「行司」だと女将に教えてもらった。


つぼ湯つぼ湯内部 

気持ちよく火照って、6日ぶりにビールを飲む。うまぁーーーーい。
一本はサービスだが二本飲む。食べ過ぎてちょっと苦しい。
送っておいた足裏シートを貼って、大田胃散を飲んだら夜中にはすっきりしていた。
山中での奮闘が夢のような。

あぁ、終わったんだ。
また10年後にチャレンジだな。
そのときもこのペースで駈け抜けることができるだろうか。

湯ノ峰王子 湯ノ峰温泉
       
夜半、雨音が聞こえる。翌朝も雨。
昨日が今日でなく、今日が昨日でなく、この時期この日でしかできなかった僥倖に感謝する


翌日、熊野大社に寄りバスで五条に出て、自宅に戻る。
夏場賑やかだった谷瀬の吊橋も今は閑散としている。
スーパーカブが渡って来た。


■コースタイム

(1日目) 6:22近鉄六田  7:25脳天大神  8:55金峯神社  10:00試み茶屋跡 
10:55四寸岩山  11:45二蔵宿小屋  13:05五番関  14:20洞辻茶屋  16:00小笹宿

(2日目) 6:15小笹宿  7:40大普賢岳  9:05七曜岳  10:15行者還小屋
13:30弥山小屋  16:05楊枝ノ宿小屋

(3日目) 6:15楊枝ノ宿小屋  8:30釈迦ヶ岳 9:15深仙小屋 10:30天狗岳 12:05洞川辻
12:55涅槃岳 14:05持経の宿 15:00平治ノ宿

(4日目) 4:45平治ノ宿  5:05転法輪山  5:40倶利伽羅岳  7:00行仙岳  7:25佐田辻
8:50笠捨山  10:10地蔵岳  11:10香精山  11:50貝吹金剛  12:45蜘蛛の口
13:55花折塚  15:05玉置神社

(5日目) 5:30玉置神社  6:15玉置辻(ロス30分)  8:05大森山  9:05五大尊岳
10:10六道ノ辻  11:40吹越宿跡  12:50七越峰   14:20大日越え入り口
15:10湯ノ峰王子 

※基本は50分行動10分休み。地図上のポイントで停まるようにしたので、多少の長短あり。
昼食時は15分休憩。今回は下りでも同様のペース。


■装備・食料について

ハイドロシステム(キャメルバック)によるこまめな水分補給とダブルストックによる歩行補助が、
10時間の行動を可能にしたと思っている。

にわか雪(2-3cm程度)と防寒の対策はしてきたが、足元が凍る場面は全く想定外だった。
アイゼンはあったほうが良かったかもしれないが、簡易なものでは岩場では役に立たない。
12本歯なら完璧だが、アイゼンなど20年以上使っていない。
結果論だが、簡易アイゼンで半端な判断をしてしまうケースにならなくてよかったと思う。

グラム単位で軽量化を意識したが、煮沸で予想外のガスを消費して残りが不安になった。
事前に水を沸かす時間当たりのガス消費量は測ったが、
手で振った感じで後どのくらい持つかの感覚も必要だ。
電池は忘れても何とかなったが、やはり新品に交換して臨むべきだった。

軽量化のためジフィーズを多用したが、規定の一人前では圧倒的にカロリー不足。
毎日が重労働なので一日2500kcal程度の摂取が必要かと思われるが、
ジフィーズは多いものでも一食300kcalちょっと。
無理して2人前を食すも、それでも行動中はすぐお腹が鳴った。
朝の雑煮2人前に更に餅2個をプラスしてちょうど良いくらい。

昼食に学生時代を思い出して魚肉ソーセージを持っていったがこれは重量が馬鹿にならない。
これ失敗。
ハイドロシステムも水だけならミネラル不足でふらついてしまう。
自家製の梅干が効果的だった。


以上 (2007/12/12初稿、 12/27UP 2008/4/26追加修正)